痛みが取れず1年以上放置された左上奥歯の根の治療|歯内療法(根管治療)ウィキペディア

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痛みが取れず1年以上放置された左上奥歯の根の治療

痛みが引かず放置されていた左上の奥歯

今回は、他の歯科医院で根の治療をしていましたが、痛みがまったく引かず、一年以上も放置されていた左上の奥歯の根の治療(根管治療)について紹介します。

患者さんが来院された時は、このように歯の内部が露出している状態でした。これでは、歯の内部に痛みの原因である細菌が入りたい放題です。診査のときに、歯茎をさわると、激痛が走るほどでした。

治療前のレントゲン写真です。根の先に炎症があるのがわかります。

根の治療が必要と判断し、治療を開始しました。

もともと詰まっていた根の内部の材料を取り除いて行きます。

他の部分の材料を取っている時には、強い炎症が疑われる膿の混じった体液が出てきました。

治療を進めると、この部分には、変な方向に穴が空いているのがわかりました。

さらに、歯の内部を確認していくと、以前には見つからなかった根の管を見つけることができました。

きれいになった状態です。

この後、最終的な根の材料を詰めていきます。

通常使われる「ガッタパーチャ」と呼ばれる材料と、

MTA」と呼ばれる材料で根の内部を詰めていきます。

このあと、土台を建て、形を整え、かぶせ物の処置をしました。

歯の形を整え、型取りをするために、歯の周りに糸を巻いているところの写真です。

装着したかぶせ物です。強い痛みがあったためなのか、多少の違和感は残っていますが、治療前と比較すると、格段に症状が改善したとのことです。

かぶせ物を装着した直後のレントゲン写真です。かみ合わせも問題ないです。

 

まとめ

今回の治療をして、患者さんが喜んでくれたのがなによりです。かぶせ物を装着する前には、仮歯を装着するのですが、この仮歯が入ったときの患者さんの笑顔がとても印象的でした。

これだけ、強い痛みがあったので、今後どのような経過をたどるかはわかりませんが、少しでも、この歯が長持ちして、患者さんが快適に食事ができるといいですね。

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