支台築造にはマイクロスコープが必須
投稿日:2021年4月19日
カテゴリ:院長ブログ
支台築造とは?
根管治療を行なった歯に土台を建てる処置のことです。根管治療を受けた歯は、大きな虫歯があったり、「髄質開拡」と呼ばれる根管治療をするために開けた大きな穴が空いているため、大部分の歯質が失われています。この失われた部分を補い土台となる部分を人工物で作る作業を「支台築造」と呼びます。
この支台築造の種類として「メタルコア」「ファイバーポスト」「CRコア」などが挙げられます。
私が根管治療後に用いるのは、主に「CRコア」か「ファイバーポスト」です。口の中で直接行う「直接法」が99%です。
内部がキレイかどうかがとても重要
支台築造には様々な方法がありますが、どの方法を使っても「接着」か「合着」させるため、内部がいかにキレイか、がポイントです。簡単に言うと、のり付けするので、のりしろにゴミが付いていたら、うまく、くっつきませんよね。
この「キレイかどうか」を確認するのに、マイクロスコープがとても便利です。内部がキレイなのかどうか、拡大して見えるので、処置が確実に行えます。
これが、マイクロスコープで内部を確認したキレイな状態です。このようにしないと、支台築造の材料がうまく接着しません。
支台築造の精度は、根管治療を受けた歯の寿命に大きく関わります。もしかすると、もっとも重要な行程かもしれません。根管治療や被せ物にスポットライトが当たりがちですが、支台築造もとても大切なのです。
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