クラウンの適合性の重要性

クラウンマージンの適合性とは？

クラウンマージンの適合性とは「被せ物がどれだけ歯にフィットしているか」「どれだけ隙間なく精度の高い被せ物が装着されているか」ということです。

「適合性が良い」とは、隙間なくフィットしているということ。つまり、精度が高いということです。

逆に「適合性が悪い」とは、隙間や段差があり、うまくフィットしていない状況のことです。つまり、精度が悪い状況です。

クラウンマージンの適合性の精度は根管治療の成功に直結する

実は、このクラウンマージンの適合性の精度は、根管治療の成功するか否かに大きく影響します。当然です。根管治療の失敗の原因は、歯の内部に入り込んだ細菌の存在です。クラウンと歯の隙間が空いていると、その隙間をぬって、細菌が根管内に侵入し、根管治療の失敗につながります。

適合が悪いと悲惨なことになります

ここで、根尖性歯周炎に罹患している歯に装着されていた適合性の悪いクラウンを外した、その歯の状態を、写真で示します。

内部が汚くなっているのがわかると思います。

さらに、先の尖った器具で触ると、内部から感染性の歯質がボソボソ出てきました。

もうお分かりかと思いますが、それは、内部に細菌が侵入し、根尖に炎症も起きますよね。

このようにならないように、適合性の良いクラウンを装着しましょう。これが、根管治療の成功にとても重要です。